外果・距骨後突起骨折のケガした方の施術　大鳥居にある整骨院

こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。

 

今回はケガした方の施術の紹介を行っていきます。

怪我してからのヒアリング・検査・施術・固定など詳しく書いていきます。

 

20代男性、会社員の方で、フットサルをやっていて、相手と接触した際に右足を捻って負傷した。

その後、痛みがありすぐにフットサルのプレーは辞めたとのこと。

受傷して2時間後に当院に来院されました。

来院時は跛行(足を引きずりながら歩行)して来院されて、痛みがかなり強いことが伺えました。

 

ヒアリングで受傷時の状況を教えてもらいました。

この段階でどこが負傷している可能性が高く、骨なのか？靭帯なのか？筋肉なのかまで推測をしていきます。

さらに歩き方の状態から距骨の亜脱臼があると推測しました。

 

触診・検査を行っていきました。

最初に足関節の動かせる関節か可動域とその時の痛みの度合いを聞いていきます。

当院では1～10段階で痛みを表してもらい、痛みの共通認識を図っていきます。

この段階で足関節の動きから距骨亜脱臼があることが確定しました。

 

次に触診をしていきます。

最初に1番痛みのある部位を指で指してもらいます。

この方は足関節の外側部分を指しました。

ヒアリング時に確認を行った受傷の仕方から痛みの少ない部位を推測しているので、痛みの少ないであろう部位から触診・圧痛を確認していきます。

順番に行っていき、内側部の痛みや異常はありませんでした。

次に外側部ですが、足の甲の関節・靭帯から順に触診していき、外くるぶし周辺を触診した結果、外果部の圧痛著名、前距腓靭帯部(ATFL)の圧痛著名、脛腓関節部の圧痛著名、アキレス腱周囲の圧痛著名でした。

この段階で外果骨折の可能性が高く、結果的に外果骨折、距骨後突起骨折がありましたが、この段階では距骨後突起骨折はわかりませんでした。

 

超音波観察装置(エコー)にて確認を行いました。

その結果、外果の先端部に骨折線あり、ATFL損傷、距骨後突起に骨折の疑いがあり、提携している病院にてレントゲン検査を依頼し、撮影を行ってもらいました。

提携している病院は当院から歩いて3分程の位置にあります。

1、2枚目はレントゲン画像。

3枚目は当院で撮影したエコー画像。

 

レントゲン検査の結果、外果骨折と距骨後突起骨折が判明しました。

距骨後突起骨折は鮮明に映っていて、分かりやすい画像ですが、腓骨の先端である外果骨折は骨折線が分かりづらく、読み取るのが難しいと思います。

 

施術は初期は電気通電による施術と固定がメインになってきて、生活での動き方の注意などが重要です。

電気通電の前に距骨の亜脱臼の整復を行います。

亜脱臼があると歩行時痛があったり、足関節の可動域制限が出たままになります。

捻挫でも距骨の亜脱臼が起こることから距骨の亜脱臼の有無を確認することは予後においてとても重要です。

さらに距骨後突起部の整復も行っていき、エコーにて位置確認をおこないながら、慎重に行っていきます。

 

整復を行った後はもう一度評価を行い、正常な位置になったことを確かめてから電気通電を行っていきます。

電気通電を行う意味合いとしては、回復のスピードを上げることや、骨の回復においてしっかりした組織を作っていくのに必要になってきます。

 

通電後にキャスト(ギプス)にて固定を行います。

固定範囲は下腿中央からMP関節手前まで行います。

松葉杖による歩行でもなくてもOKという形で、最初の2日は杖を使って歩いていましたが、そこから先は杖無しでの歩行に切り替えました。

歩幅を小さくして歩くように指示し、生活でのトラブルを回避するようにしていきます。

 

キャスト材の着用期間は約4週間程を予定しています。

1週間ごとにエコーにて中の骨や軟部組織の状態をチェックしていき、固定材料の変更や固定を軽くしていきます。

 

今回はケガした方のヒアリング、施術、整復、固定について書いていきました。

 

当院はケガなどの外傷以外にも慢性的にツラい腰痛、肩こり、身体の疲れの施術。

骨盤、姿勢評価。

産前産後のお悩みについても対応しています。

 

身体のお悩みのある方は、ぜひ髙山整骨院へご相談ください！