産前産後の整体・矯正と産前産後の体の知識　大鳥居にある整骨院

こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。

 

今回は産前産後の整体についてと、産前産後の女性の体にどのような変化が起きているのか？

また、食事による栄養でも気を付けることがあるので簡単に書いていきます。

さらにそれらを気を付けた上で、当整骨院で行っている施術についても書いていきます。

 

産前の整体、産後矯正・整体について書いていこうと思いますが、今回は妊娠中の女性の身体の知識について詳しく書いていこうと考えます。

主に①妊娠中の身体はどうなっているのか？②注意点など③産前整体のポイントを中心に書いていこうと思います。

産後矯正・整体についてはまた別の機会に詳しく書いていきます。

妊娠中の女性の身体はどのように変化しているのか？

男性である私自身もそうですが、世の中の男性だけでなく、女性も中々知らないというのが現実には多いとのことで、今回、妊娠中のマタニティ整体について書く前にこのような情報を知っておくことがとても重要なことだと考えました。

妊娠は主に妊娠初期(0～15週または第1月～第4月)、妊娠中期(16～27週または第5月～第7月)、妊娠後期(28～43週または第8月～11月)に分かれていて、それぞれの段階において身体の変化が出てきたり、妊婦さんは気を付けなきゃいけないことが増えてきます。

 

妊娠初期はつわりと早期流産に注意が必要になってきます。

 

第2月に妊娠反応が陽性となりつわり症状が開始します。胎盤の形成開始や中枢神経系と心臓、肺の形成を開始します。

 

第3月になると胎児心拍が最も早くなり、四肢の運動が確認できます。この時期の12週未満までに早期流産の可能性とリスクがあるので注意が必要です。

 

第４月には母体の変化として心拍数、心拍出量の増加やつわり症状消失、子宮の大きさが小児の頭ぐらいの大きさへと変化します。12～22週以内で切迫流産、後期流産のリスクがあるので注意が必要です。

妊娠中期第5月では母体の子宮の大きさが大人の頭ぐらいになり、胎児の聴覚機能形成や性別の区別がついてきます。このころに胎児に対して話かけてあげたりするのはとても良いことです。

 

第６月では母体の基礎体温低下やインスリン抵抗性が高まり妊娠糖尿病のリスクが高まります。胎動が感じ始め、子宮底が臍ぐらいの高さになってきます。

 

第7月は母体の心拍出量が最大になり、胎児の肺の構造が完成してきます。注意すべきこととして前置胎盤(胎盤が正常より低い位置で子宮壁に付着する状態で発生率は0.3～0.5%)には注意が必要です。前置胎盤の兆候は無痛性の性器出血、腹壁が板状に硬くなり少量の出血があります。

妊娠中期では後期流産と前置胎盤に注意しましょう。

 

妊娠後期第8月は母体では心拍数最大になり、羊水量最大(800ml)になります。

 

第9期では循環血液量が最大になり、貧血・水血症のリスクに注意。32週未満の早産児は合併症のリスクが高いです。

 

第10期では母体の羊水量が減少していきます(500ml以下)。胎児も全ての器官が完成します。

 

第11期は母体の胎盤機能が徐々に低下ししていきます。

妊娠後期では後期流産や早産に注意が必要になってきます。さらに妊娠後期になるにつれて腹直筋離開になってくる方がいます。腹直筋離開になりやすい人の特徴として腹直筋が硬い、腹横筋が弱い、妊娠中の不良姿勢(猫背)、妊娠中の体重増加、双子・三つ子の妊娠、出産回数が多い、高齢出産、帝王切開での出産が挙げられます。

妊娠から出産までの過程を簡単にしていきましたが、長い時間をかけて母体・胎児の中が変化していきます。それぞれの時期によって注意する点や第3者である私達も気遣っていくことが重要です。これらを知ったうえで当整骨院ではマタニティ整体を行っていきます。

 

妊娠時に不調が起こる原因として、腹部膨大により脊椎前後の変化が生じます。ホルモンの影響により筋・筋膜・靭帯が弛緩し、胎児の重さで骨盤底が伸張していきます。これら以外にも原因がありますがこれらの原因によってインナーマッスルが機能低下し、アウターマッスルが過剰に働き、腰痛や仙腸関節痛、恥骨痛、坐骨神経痛などの痛みが起きてきます。

 

これらの原因を評価していく上で体幹の動きを座位・立位で評価、仙腸関節の動き、片脚立位テスト、ASLRテスト(Active Straight Leg Raising)などのテスト評価を行っていき、施術後に再評価を行っていきます。これを繰り返し行いながら1人1人に合った施術を提供していきます。

さらに整体として、骨盤帯や脊椎、肋骨ー横隔膜、大胸筋、肩甲骨の可動域の増大、筋の柔軟性向上のための手技を行っていきます。肋骨や横隔膜に関しては呼吸時の肋骨の可動性や肋骨核角の角度なども評価していきます。当整骨院では恥骨痛を訴える方が多く見受けられ。上記のような評価を行っていき適切に施術を行っていきます。

 

さらに生活でのアドバイスも行っていきます。例えば寝る時に関しても右側臥位で寝ると下大静脈を圧迫して子宮に行く血流が悪くなるので寝方に関しても指導を行っていきます(仰向けはNG)。

食事の摂り方に関してもアドバイスをしていきます。例えば栄養素としてタンパク質の過剰摂取で高血圧症候群、不足で低出生体重児のリスクがあり、ビタミンAの過剰摂取では催奇形、頭痛、めまい、不足で皮膚や粘膜、骨・歯の形成不良に陥ったりするので食べる物の栄養バランスや何を食べるのかというのは重要になってきます。その他の栄養素の過剰摂取や不足においてもそれぞれ症状が出てきます。

 

妊娠についての知識を把握しながら施術にあたることによって、妊娠時の痛みの理解や利用される方と施術者の共通認識で行うことによって結果も良くなってくると考えます。

さらに当整骨院はマタニティ整体や通常の腰痛や肩こり、姿勢改善などの施術を行う際には必ずその方の身体タイプを判別していき、その方に合った施術を行うことによって、生活でのより良い痛みの軽減、悩み解消を行っていきます。

 

評価→施術→再評価を繰り返しながら施術を行っていき、痛みやお悩みの根本改善を行っていき、安全に施術を行い、出産までサポートしていく方針になっています。

 

当整骨院では情報の共有をしながら施術を行っていき、1人1人のお悩みにフォーカスして施術プランを組んで施術を行っていきます。