大鳥居にある整骨院　野球をやっている学生の肘の施術一例

こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。

 

今回はスポーツ時に肘を痛めた学生の施術を紹介していきます。

スポーツで怪我をしている学生の参考になればと思います。

 

中学1年生男子、野球をやっていて、ポジションはピッチャーをやっています。

利き手である右の肘の痛みが1ヵ月前からあるとのことで、以前にも肘が痛くなり整形外科と整骨院に通ったことがあるとのこと。

その時はレントゲンや検査等で何も異常がなかったとのことで、整骨院でも施術を受けていたが途中で行かなくなってしまったとのことで、痛みはその時は落ち着いていたとのことでした。

 

問診をしていくと、痛みがあるのはボールを投げる時にあるとのことで、バットを振る時やランニング時には痛みは無いとのことです。

右肘の内側上顆から遠位部約2cmのところに痛みが1番あるとのことで、圧痛と内側側副靭帯(MCL)の損傷の有無を確認する外反ストレステストで痛みが誘発されました。

指の動作時には痛みは無いとのことです。

超音波観察装置(エコー)にてMCLの損傷度合いの確認を行うと、圧痛のあった部位と同部位に損傷している形跡が見られました。

内側上顆の裂離はありませんでした。

以前痛めた部位と一緒とのことで、関節距離の延長(緩みに繋がる場合もある)が健側と比較すると若干あり、以前もMCLを痛めた可能性が高いと考えられます。

首からの神経症状はありませんでした。

 

さらに投球時の体幹や股関節部の使い方が重要なことから、体幹、股関節の柔軟性、筋力のチェックを行ったところ柔軟性が低下していて、ピッチング時に肩・肘・手首・体幹・股関節などの連動性の低下によって肘へ負担が加わっているのだと考えられます。

 

施術はMCLに微弱電流の組織修復モードで通電していき、肩から指先にかけてマッサージとモビライゼーションを行います。

その後問診時にチェックを行って、肘の負担となっている部位の特定ができたので、初回は胸椎部、股関節の柔軟性の向上のためのストレッチとエクササイズ、足関節部の背屈制限の改善を行っていきました。

しばらく肘の施術と並行しながらこれらのストレッチやエクササイズ、トレーニングを行っていきます。

最後に肘に包帯にて固定を行いました。

 

ピッチングに関しては冬の時期ということもあり、ピッチングは控えてもらい、コーチにも投球フォームの改善をお願いしたとのことで、投球時の注意点などもアドバイスさせていただきました。

 

肘の修復度合いを見ながら肘のストレッチやエクササイズも行っていきます。