産後整体・矯正　産後の運動ってなにやって良いの？

こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。

 

今回は産前産後の整体・矯正について書いていきますが、特に産後の運動に関して書いていきます。

前の記事で骨盤底筋のエクササイズについても触れていきましたが、今回も骨盤底筋のことも考慮して書いていきます。

骨盤底筋の記事はこちらから↓

https://takayama-seikotsuin.jp/admin/newpages/simple-edit/1937927/blog/

 

今回は産後のエクササイズを紹介していきますが、そもそも「産後の整体っていつから行って良いの？」というご質問をいただくのですが、答えとしては産後の1ヵ月検診が終わった後に行うようにしてもらっています。

1ヵ月検診でお医者さんに施術を受けてはいけないことを言われた時を除いては産後1ヵ月経過した後に施術が可能となります。

「産後の整体っていつまでが産後ですか？」という質問もお受けしますが、この答えとしては産後の整体はいつから始めても可能です。

施術で何をやるかが重要になってきます。

産後の整体を始める時期やいつまでに受ければ良いかに関しては上記の通りにお話ししています。

 

当院で施術を受けられるママさんから施術や産後の運動に関しても質問が多くあります。

「You tubeの産後の運動をやっているのですが大丈夫ですか？」という質問もお受けすることが多く、この答えとしては間違ってはいません。

ただし、鍛えたい部位がしっかり鍛えられているかやアウターマッスル優位に鍛えていたりすると、身体の痛みが増強する可能性が高いので、段階を踏んでトレーニングをすることを推奨します。

 

今回の記事の内容としては①運動するにあたっての身体状態の確認②優先度の高い部位の状態判定③実際のエクササイズ

この3点をポイントとしてお話していきます。

 

1つ目が、身体状態の確認を行っていきます。

これは当院に来院された際に記入するヒアリングシートをもとにチェックを行っていきます。

確認事項はたくさんあるので抜粋したものを載せると、①自然分娩or帝王切開か？②促進剤等の使用はあったか？③何週で出産し、分娩時間は？④会陰裂傷or切開の有無⑤胎児の性別、何gで生まれたか？⑥尿漏れの有無などの一部質問項目を載せましたが基本的な情報として聞いていきます。

ここまでは質問項目として聞いていきます。

最終的には身体のお悩みによっての将来の不安を除いていく形になります。

 

さらに多くの方が気にされるのが「体重」と「体型」についてです。

これはベスト体重、妊娠時のMax体重、現在の体重を聞いていき、目標体重を設定していきます。

目標を設定していきながら、栄養の観点でもアドバイスをしていきます。

さらに体型の部分では腹部周囲、骨盤部(大転子部周り)のサイズを測定し、定期的に測定することで身体の経時的変化を共通認識しながら施術プランを立て、進めていきます。

 

次に優先度の高い部位のチェックです。

ここから身体を実際に動かしながら、関節可動域や筋力を診ていき、脚長差や骨盤の歪みなど検査を行いながら、説明を行っていきます。

必ずどの産後のママさんでもチェックを行うのが①腹直筋離開の有無の確認②骨盤底筋が働いているかどうか？をチェックしていきます。

 

まず腹直筋離開ですが、これは腹直筋が真ん中を中心に割れた状態になります。

この腹直筋離開は妊婦さんの96%がこの状態にあると言われていて、出産後でも36%の方が腹直筋離開になっていると言われています。

当院では徒手検査と超音波観察装置(エコー)にて確認を行います。

触診では特定の位置を指で押したときの沈み具合によって判定を行います。

エコーでは実際に画像を見て腹直筋離開の有無を確認します。

この腹直筋離開の有無でエクササイズの進行具合や施術プランも変わってくるので、とても重要な判定項目になってきます。

 

次に骨盤底筋が働いているかどうかのチェックを行います。

これは厳密言うと、皆さん骨盤底筋は働いているのですが、筋肉の働き方が弱い方や力の入れ方が分からない方がいらっしゃるのでチェックを行い、トレーニングと施術を行います。

皆さん、そもそも骨盤底筋って触れるって知ってましたか？

当院では背臥位で検査を行っていきます。

呼吸で息を吐いた時におしっこをしていて途中で止めるような感覚で行ってもらうか、膣を締めるようなイメージで行ってもらい、この時に骨盤底筋が正しく働いているかを確認します。

施術自体はモビライゼーションを行い、再度骨盤底筋の収縮の確認を行います。

骨盤底筋は「尿漏れ」に関与していたり、腹部のインナーマッスル、殿筋群とも連鎖しているので今後エクササイズを進めていく上でも重要になってきます。

骨盤底筋がうまく働いているかどうかは産後のママさんや女性には重要です。

 

実際のエクササイズについてです。

大前提としてエクササイズは施術ありきで行うことが重要になってきます。

施術で身体の歪みを取り除き、その上でエクササイズをすることで、お身体の状態が良くなってきます。

 

最初に行うエクササイズですが、①骨盤底筋トレーニング②骨盤の前傾・後傾運動③体幹回旋エクササイズ④腹横筋トレーニング

この4つのエクササイズは全てのママさんに行っていきます。

理由としては、インナーマッスルの強化を優先的に行っていくことと、骨盤後傾位になっていることが多いことから骨盤の自立運動を行います。妊娠中からですが体幹回旋が低下してくるのでこれも最初に優先的に行います。

特に体幹回旋運動に関しては妊娠中の施術でも行っていきます。

 

骨盤底筋のエクササイズは練習をしていくとコツがわかってくる方が多く、筋肉の収縮の感じを共有して正確に行うことを重要視しています。

2人目の出産が終わった方などに骨盤底筋のエクササイズをやられている方が多く、その中で多く耳にするのは「You tubeの動画を参考にしながらやっています！」と言う方が多くいらっしゃいます。

エクササイズに取り組むことはとても素晴らしいです！

しかし、その方の身体状態にもよりますが、初期の段階からYou tubeの動画を見て行うと、骨盤底筋をピンポイントで鍛えられているかというと疑問があります。

 

なぜかというとYou tubeで拝見する骨盤底筋のエクササイズで多くがアウターマッスルも一緒に鍛えられているため、骨盤底筋がしっかり働いていない状態で行うと、アウターマッスルが優先的に鍛えられていて、肝心の骨盤底筋が鍛えられていないケースが多くあり、アウターマッスルが過剰に発達すると痛みの増強に繋がってきます。

ママさんたちにもどんなエクササイズをしているか見せてもらったことがありますが、全員の方が同じ状態にありました。

 

なので、当院では1人1人レベルを判定しながらエクササイズの内容を決めていきます。

骨盤底筋、腹横筋等の基本的な筋力や動かし方をマスターしたらエクササイズレベルを上げていき、基本的には「ピラティス」を行っていきます。

初級～中級くらいのレベルで徐々にレベルを上げながら行っていきます。

具体的な内容としてはマットとストレッチポールを使ってエクササイズを行っていきます。

例えば、当院での施術の前に行う身体タイプの判別を行い、それに沿ってママさんと相談をしながら、猫背に有効なピラティス、反り腰に有効なピラティス、身体全体の歪みを取っていくピラティス、脂肪燃焼ピラティスなど様々種類があるので行っていきます。

 

まとめとして、重要なことは身体の状態を把握して、その方に合った施術、エクササイズを行っていくことが重要で、その方の現在の状態、目標を聞き、正確に病態把握と身体タイプの判別を行って進めていくことが大切だと考えます！

 

産前のマタニティ整体、産後の整体・矯正、痩身エステに興味のあるママさん、女性の方ご気軽に相談から受けてますのでよろしくお願いいたします！