大鳥居にある整骨院 足関節捻挫の構造とトレーニング
2023/06/16
こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。
今回は「足関節捻挫の構造」とその後のトレーニングを紹介していきます。
足関節周りの靭帯構造や筋肉、関節等の構造なども交えて紹介していきます。
足関節は脛骨、腓骨、距骨から構成されていて、距腿関節とも呼ばれています。
足関節はほぞとほぞ穴のような構造をしていて安定性を図っています。
主に足の骨の数は片足で28個、左右合わせて56個となります。
それぞれ細かく関節も分かれていて、距腿関節や距踵関節、足根骨部の関節だとショパール関節やリスフラン関節など多くの関節が存在し、多くの靭帯や筋肉が付着します。
足関節捻挫を起こす方向として1番多い方向は底屈・内転・内旋方向になります。
いわゆる内反(内返し)捻挫と呼ばれることが多いです。
この方向によって外側靭帯損傷が多く見られます。
1番多いものとして前距腓靭帯、踵腓靭帯、前下脛腓靭帯の損傷が多く見られます。
特に競技にもよりますが、サッカーをやられている方に見られるものとして、捻挫を繰り返している方で多く見られるのは前距腓靭帯の上部線維の損傷です。
超音波観察装置(エコー)で靭帯の線維を観察していくとfibrillar pattern(フィブリラパターン)の破綻が見られることが多く、このため足関節捻挫を起こすリスクが高くなっていると考えられます。
前距腓靭帯の下部線維と踵腓靭帯は交通線維で連結されていて、前距腓靭帯損傷時には踵腓靭帯の損傷しているリスクが高いので触診時などには交通線維のことも念頭に入れておく必要性があります。
踵腓靭帯の単独の損傷もあります。
先程サッカーをやられている方の話がでたので補足していくと、サッカー、バスケットボールをやられている方で多く見られるものとして「フットボーラーズ・アンクル」が確認できることが多いです。
フットボーラーズ・アンクルとはサッカー選手に多く発生する足関節障害の一種です。
別名として足関節前方・後方のインピンジメント症候群で、衝突性外骨腫等とも呼ばれることがあります。
ボールを蹴るキック動作やバスケットボールやバレーボールでのジャンプ動作などで足関節の底背屈運動の強制によって足関節の骨同士がインピンジメント(衝突)を起こして、痛みや骨の形状変化をもたらします。
このように競技を長年やっていたり、運動強度の高い選手にはフットボーラーズ・アンクルの骨の形状変化が見られることも度々あります。
これによって痛みを発症している場合もあるので注意深く観察して判定していくことが重要です。
足関節は内反捻挫が多く、外側靭帯の損傷が多いですが、ケースとしては少なくなってしまいますが、内側の三角靭帯の損傷や内果、舟状骨間のインピンジメントによって起こる疼痛、後脛骨筋の損傷も見られることが多いので外側靭帯等の損傷のみだけでなく内側の組織の損傷判定も見逃さずに行うことが重要です。
基本的には初期段階の処置としては、距骨の距腿関節からの脱臼または亜脱臼の有無を確認していきます。
脱臼や亜脱臼がある場合には必ず一番最初に整復を行い、正常な解剖学構造に戻していきます。
その後、電気通電を行っていきます。
当整骨院では急性期でもアイシングによる施術は行いません。
*後日違う記事にて書いて説明していきます。
意味合いとしては早期の組織修復と疼痛緩和を促していきます。
身体の中で修復していく流れを構築していくことが重要です。
その後は包帯にて固定を行っていきますが、損傷の程度によって腫脹の出方や皮下出血量、靭帯損傷レベルが異なってくるので、正確な判定を行っていき、包帯以外にも厚紙副子やキャスト固定を行う場合があります。
固定に関してはエコーで組織修復の確認をこまめに行いながら、早期に除去していく方針です。
靭帯等の微妙な修復の画像はエコーであれば簡単に時間をかけることなく行え、侵襲もないのでリスク無く行えるのが特徴です。
軟部組織損傷(靭帯、筋肉など)以外にも、脱臼や骨折に関してもエコーであれば簡単に見ることが可能になります。
これは靭帯や筋損傷も同じことが言えますが、早期の固定具除去する目的として、関節拘縮の予防や関節可動域の狭小化を防ぐ意味もあり、この固定期間や固定具の除去のタイミングはとても重要になってきます。
損傷レベルでも異なってきますが、修復の時期を見ながら運動療法の介入も進めていきます。
主に足関節捻挫の運動療法の初期の介入を行っていきます。
行っていくものとして
①バランス能力の向上
②下肢・上肢の連動性向上
③臀部筋力トレーニング
この3つを優先的に行っていきます。
バランス能力の向上は足の足底にある固有神経の働きを促すことによって、バランスのセンサーが作動するようになり、例えばちょっとした着地などで足関節を捻ることなどの回数が減ったりと、とても重要な役割をしています。
下肢・上肢の連動性向上は例えば走る時などを歩く時などを考えると右足右手が同時に前に出して歩くことは無いと思います。
これは運動の効率が悪いことが誰でもわかります。
このように運動レベルや競技特性などありますが、効率の悪い身体の使い方をしている方が多く見られるので、動きの評価や関節の柔軟性などを確認したうえで行っていきます。
臀部筋力トレーニングについては臀部筋力の脆弱化によって運動時の体幹の安定性低下、代償動作での動きが出ることによっての身体の不調などが関与してきて、臀部筋力の強化は必須となってきます。
当整骨院ではこの時単純な臀部筋力低下なのか、腰からの神経出力低下による筋力低下などを検査を行って判別し、評価を行いトレーニングを行っていきます。
腰からの影響が強い場合は腰の施術をする必要性があります。
スポーツをやられている方であれば競技特性や普段運動習慣のない方であれば生活レベルの水準に合わせてトレーニングプランを立てていき行っていきます。
最終的なゴールとして足関節捻挫を引き起こすリスクの低下をしていき、運動している方であればパフォーマンス向上へと繋げながらトレーニングを行っていくことがゴールとしてやっていきます。
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髙山整骨院
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