大鳥居にある整骨院　伏在神経絞扼による膝の痛みのある学生の施術

こんにちは、大田区東糀谷の大鳥居駅東口より徒歩2分の場所にある髙山整骨院の髙山です。

 

今回はスポーツをやられている学生の膝痛の施術になります。

かなり複雑な症状で特定するのに苦労した例になります。

 

中学2年生男子、サッカーをやっていて、ポジションはDFをやっています。

痛めた原因はサッカー中に接触した時に痛くなったかなという感じとのこと。

4ヵ月前から右膝の痛みがあり、整形外科へ受診し、レントゲン検査等行ったが異常は無く、その後整骨院にて施術を受けていたがどこを痛めているのかがわからない状態で、大きな痛みは無いが痛みが継続していて、通わなくなったとのこと。

当整骨院へは受傷して3ヵ月経過後に来院されました。

 

問診をしていくと接触した部位に関しては特に何も損傷はなく、膝の内側の関節裂隙付近に痛みがあり、圧痛等の所見は無かったです。

腰からの神経症状による筋力低下もなく、腰からの所見は薄かったです。

筋損傷や靭帯損傷、半月板の損傷はありませんでした。

 

痛みの感じと痛い部位から伏在神経の絞扼によって一時的に痛みが出ているのではと疑いました。

超音波観察装置(エコー)にて観察を行い、伏在神経の位置を特定して、正確に周辺組織の筋肉を触りながら伏在神経の絞扼を和らげていきました。

 

そうすると痛みの感覚が薄くなってきて、さらに継続してマニュピレーションを行うと痛みが消えたとのことでした。

何らかの原因で伏在神経を周辺組織が絞扼していたことが原因で膝の内側関節裂隙周辺に痛みを感じていたのだと考えました。

 

現在身長もかなり伸びていて、筋肉の柔軟性も落ちていて、これらも怪我に繋がる要因になってきます。

痛みの原因が特定できたので、身体全体の柔軟性やアライメントの評価を行い、施術へと移ります。

 

施術は腰から背部にかけて干渉波通電を行い、内側関節裂隙、伏在神経絞扼部位である大腿内側に微弱電流の筋弛緩モードで通電していきます。

脊柱のアライメント調整を行い、その後再度大腿内側から前面、後面にマッサージとモビライゼーションを行います。

ストレッチと並行しながら手技療法を行いました。

 

施術後は痛みは気にならないところまで改善し、あとはサッカーをやった時の状態を知りたかったので、再度来院してもらうことにしました。

 

2日後に来院し、状態を聞くと痛みはほぼ無いくらいとのことで、プレーにも悪い影響は出ていないとのことでした。

絞扼部位の完全改善にはもう少し時間がかかる旨を伝え、怪我の予防とパフォーマンス向上の施術を行いながら施術を継続していくことにしました。